
木を愛する人だからこそ知ってる!? 木の良さ、面白さを語る
ジョイフル本田店舗内で無料配布する『ジョイフル本田マガジン Vol.17』にご協力いただいた“木のスペシャリスト”4人が、木の魅力やウッドワークの楽しさ、こだわりの商品など、木について様々な角度から対談。「そんな使い方があったの?」「それは知らなかった!」など、今後のものづくりにおいて必見の内容となっています!


CLOVER inc.
クローバーインク
渡邊一馬 さん
職人やものづくりが好きなメンバーによるクラフトパフォーマンスグループリーダー。木を使った作品を多数製作する。
ジョイフル本田
商品本部
越後谷俊朗 さん
入社以来、木材の仕入れに携わり、数々の商品を開発。現在はその知識と経験を生かし、商品と店舗をつなぐ役割を担う。
ジョイフル本田
アート・クラフト事業部
四戸哲史 さん
アンティーク工房所属。多くの家具リメイクや修復に携わる。木材の良さを生かした家具づくりや内装も行なう。
ジョイフル本田
アート・クラフト事業部
羽石 誠 さん
長年、アンティーク家具の販売に携わる。現在は四戸さんとともに、現代の住まいにも合うアンティーク家具のリメイクを担当する。
*以下敬称略
――みなさんは、木のどのあたりに魅力を感じますか?
渡邊 経年変化で表情が変わるところが木の良さだと思います。例えば、2×4材でも加工して手すりに使うと、触れているうちにツルツルになって味わい深くなる。
四戸 木はやっぱり変化していくのを楽しむもの。私にとっては新しい状態よりも、経年して変化していく時々の木の表情や風合いがとても好きなので、あえてメンテナンスを行なわず変わる風合いを楽しんでいます。
羽石 暮らしになじんでいくというのも木の魅力かもしれないですね。今行なっているアンティーク家具のリメイクも元々の素材の良さを生かしつつ、現代の暮らしにあうように試行錯誤していますしね。
越後谷 木はアイデア次第で何にでも変化させられる。そんな懐の深さが魅力ですね。ジョイフル本田では、樹種はもちろんサイズも豊富に取り揃えているのが強みだと思います。無垢材は1枚1枚木目も違いますし、実際に商品を見て、自分が本当に使いたいと思ったものを選んでほしいですね。
渡邊 定格のものしか無いとなると、作品もありきたりなものになっちゃいますからね。でも、ジョイフル本田だと材料を見ながら作品のアイデア・発想が生まれてくる楽しさがあります。
越後谷 紙面の企画で渡邊さんが選んだ素材も面白いですよね。白丸太は造園業の方が、樹木の支えなどに利用する材ですね。杉集成ボードはネダレス工法(根太を設けず、床下地合板を厚くして直接梁に留める工法)の床材として使い、1階から見ても綺麗な木目を楽しんでもらいたいという思いを込めて導入しました。このような材でも、アイデア次第では家具作りに活用できるので、ぜひ参考にしてほしいですね。
※「ジョイフル本田の資材で作るテレビボード作り」の記事はこちらをチェック!
主に1×材、2×材、ラワンベニヤ、集成材を使用した巨大三輪車。クローバーインクの手にかかればホームセンターで揃う木材でも、アイデア次第でこんなものまで作れちゃう!


――種類も多く、探しがいがありそうですもんね。
越後谷 木材売場は「家一軒建てるときに必要な種類・量」をテーマに品揃えを強化しています。木材の豊富なラインナップを楽しんでほしいですね。
渡邊 垂木や野縁などは何本かセットで販売されていますが、単品で買うこともできるんですか?
越後谷 全ての商品ではないですが、基本的には職人さんが「この部材が足りない!」といったときに必要な材料があるようにと、赤松材などは1本から購入できるものもあります。
羽石 職人さんにジョイフル本田は品揃えが多いと思っていただける豊富さなら、一般ユーザーの方にも安心して選んでもらえますね。
――この記事をご覧になっているみなさまへ、ちょっと得するようなおすすめの情報などありますか?
越後谷 それぞれの材料の中には、節の無い“無節材” と言われる商品や、木目の通っているものが紛れています。これらは惚れ惚れするほどきれいな材料になりますので是非探してほしいです。
渡邊 私のおすすめは端材コーナーかな。端材なので必ずあるわけではないけど、一期一会的な出会いを求めて、お店に行った時はかかさず見ますね。
――売場の好きなコーナーが聞けたところで、みなさんはこんな木、この樹種が好きというのはありますか?
渡邊 種類でいうと積層模様がしっかりと出ている厚めの合板、樹種でいうと杉無垢材などが好きですね。木を削るという作業が好きで、ルアー作りで加工しやすい杉はよく使いました。頻繁には使えないですが、マホガニーなどの高価な木も好きです(笑)
四戸 私もマホガニーを筆頭に、クリ、オークなどが好みですね。アンティーク家具の素材として使われていると、他の樹種とは佇まいが違う気がします。堅い木は単純に耐用年数に直結しますからね。価格的には高価になってしまいますが、やはり高級感があって雰囲気も抜群。
越後谷 ジョイフル本田で私が好きな木材は、木目がとてもきれいで、軽く耐久性も良いウエスタンレッドシダーのクリア材です。
渡邊 サイズのバリエーション、在庫の数もかなり豊富ですね。ジョイフル本田でしか見たことないかも。
越後谷 ウエスタンレッドシダーのクリア材をここまで取り揃えているのはあまりないでしょうね。少し値は張るのですが、こだわってものづくりする際には、ぜひ検討してほしい木材のひとつですね。
羽石 豊富に取り揃えている建築材を家具の素材として使うのも楽しそうですよね。
四戸 そういえば乾燥構造材のドライ・ビームをテーブルの天板として使ったことがありますね。
越後谷 どういう目的で?
四戸 厚みがあるので無骨な仕上がりになるだろうと。
渡邊 作業台としても安定しそうですね!木材といえば2階のJOYFUL2にも木材ありますよね?
羽石 そうなんですよ。趣味に関する専門店なので、銘木や細い工作材なんかも充実しています。意外な発見もあると思うので、店内をくまなく見てほしいです!


JOYFUL2ひたちなか店の木材売場。銘木や工作材などクラフト系の資材が豊富にある
※JOYFUL2は、荒川沖店・幸手店・守谷店・富里店・ニューポートひたちなか店・新田店・千葉ニュータウン店・宇都宮店・瑞穂店に併設


腰壁の装飾や、額縁に使うモールディング材。デザインのバリエーションが豊富
この記事のまとめ
対談を通じて四者四様の木に対する想いやこだわり、ジョイフル本田の木材売場の魅力や奥深さを聞くことができた。渡邊さんも記事内で話していたが、確かにジョイフル本田の木材売場の圧倒的なラインナップを、目の当たりにすると規格外のアイデアが生まれてきそうな気がしてくる。今では画面を見ながらネットで何でも買える時代だが、ものづくりの材料においては実際に目で見て触れるという大事さを改めて知った。
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